学習と希望を結びつける – 京都校舎 東 先生 

2017/03/15

京都校の日本語クラスは2006年にスタートしました。在籍者が二名のクラスが二つ、という状況から徐々に拡大していって、今は約180名の学生が在籍しています。


学校は学習者がいないと授業ができないので、開校直後はとにかく授業に満足してもらい、継続者を確保していくことが大きな課題でした。スタートした当時は旅行者や日本人の配偶者の方などが在籍する短期の日本語コースのみの設定だったので、授業への満足度が低ければクラス授業を継続して設定していくことができなかったためです。


“両親やパートナーが日本人だから”、“日本文化が好きだから”“旅行に来たついでに、ちょっと日本語を勉強してみたくて”… 学習の動機が進学や就職といった具体的なものではない方が大半だったので、“学習者が求めていることをリサーチして、授業に反映していく”ということが自然と授業準備の基礎に取り込まれていったと思います。京都的な文化体験のほか、関西弁のクラスを開講したこともありました。悪戦苦闘するうちに学習者が増えはじめ、クラス数も安定してきて… 徐々に学校らしくなってきたと思います。


今は学習者も多くなり、クラス数や1クラスあたりの学習者数も増えましたが、学校に満足してもらえるように、という姿勢は変わっていません。


日本社会で役立つ実践的な授業を提供する、ということはもちろん必要だと思いますが、勉強を続けるモチベーションが高くないと、学習効果は上がってこないと思います。長い目で見て、半年、一年と学習が進んでいったときに、意欲が高く保てるよう、クラス目標や授業で行う活動の見直しをこまめにするようにしています。また、一部の授業を学習者のアンケート結果をもとにアレンジするなどし、学習者の希望が授業内容に反映できるような取り組みも行っています。


今後も学習者の希望は国籍や年齢層、時代によって変化していくと思います。社会生活で役立つ実践的な日本語が楽しく学習できるように工夫しつつ、学習者の希望も取り入れていけるよう、様々なアプローチをとっていきたいと考えています。